世界トップレベルを誇るAIPAのDIPライン

あらゆる紙廃棄物の再生利用を可能にした、世界トップレベルを誇るAIPAの最新鋭DIP(De-Inking Pulp)ライン

古紙再生パルプが出来るまで

原料仕込工程
投入コンベアー
原料(古紙)を再生パルプの品種に応じて計量ブレンドし、コンベアーで自動的に古紙を離解するパルパーへ投入します。
 この原料仕込み工程は、再生パルプの品質を決める「初期設定」という重要なポイントです。ここでは原料(古紙)を再チェックし、不適格品や禁忌品等を徹底して選別除去します。

※ただし機密書類は特別に処理します。

機密書類溶解・再生コーナー


溶解工程
パルパー
大きな洗濯機のような構造をしているパルパーは、古紙処理の入り口です。ベルトコンベアで投入された古紙を大きな羽でかき回し、小片に解きほぐして液状(離解液)にします。
 離解液は底部のフィルターを通り、粗大異物が除去され次工程に送られます。


離解工程
ニーダー離解機
 ニーダーとは練る機械のこと。古紙の印刷インクを効率よく均一に微細化して、浮選処理でのインク除去率を高めます。
 金属羽根の高速回転を利用した従来の離解法に比べて、ニーダー離解機では繊維相互の摩擦を利用して離解を進めるため、繊維の損傷が少なくて済みます。


除塵工程
スクリーン
微細な異物を除去するため、低濃度のパルプ分散液を0.2mmほどの細かいフィルター(スリットスクリーン)に通します。回転羽根の作用でフィルター面に加圧・負圧を繰り返し、目詰まりしないように工夫されています。


脱インク工程
フローテーター
 ここで、古紙についているインクを除去します。まず、パルプ分散液に細かい気泡を吹き込みます。
 繊維は親水性、油性であるインク粒子は疎水性なので、離解したインク粒子は自然と気泡に吸着。
 気泡表面に吸着し浮いたインク粒子を泡とともに取り除きます。


除塵工程
クリーナー
ここでは、細やかな砂などの微細異物を除去します。メガホン状の上の方から低濃度パルプ液を高速流入して、旋回流による遠心力を利用して微細異物を除去。分離された異物は筒の内壁沿いを加工して下部から取り除かれます。


洗浄・脱水工程
デッカーマシン
衣服の選択に例えるなら、ここは「濯ぎ」の工程に当たります。古紙にすきこまれている水溶性の合成糊料や無機質填料、脱インク処理の際に使用した界面活性剤などの薬剤を水洗いする仕上げの工程です。


古紙100%再生パルプ
最新鋭の設備(ハード)と長年にわたって蓄積してきた高度な技術力(ソフト)が融合し、あらゆる紙廃棄物を原料として再利用を可能にした世界でもトップレベルを誇るAIPAのDIP(De-Inking Pulp)ライン。このDIPラインで生産される100%再生パルプは、構成組合員メーカーの多様な要求に応えます。
AIPA製品案内

機密書類・紙ごみの回収はAIPAリサイクルセンター

 オフィスから発生する重要機密書類を、段ボール等の包装を開くことなく【密封丸ごと】破砕処理(抹消)が可能。
破砕後の機密書類は、すべて愛媛県四国中央市の古紙再生パルプ工場で溶解再生(リサイクル)し、資源へと生まれ変わります。
 機密文書の破砕処理(抹消)と溶解再生(リサイクル)において、機密情報漏洩等の責任を明確にするため、機密文書の処理に応じて【破砕抹消処理証明書】と【マテリアルリサイクル証明書】を発行いたします。